「届けない」は間違いではない?

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腕を伸ばしても蛇口に届かない。
おもわず子供は「届けない!」と言って、私は笑ってしまった。

だが、よくよく考えると子供は規則通りに言っていたことが分かった。

否定形には2種類ある。
例えば「歩く」「走る」「立つ」の否定形は

歩く⇒歩かない、歩けない
走る⇒走らない、走れない
立つ⇒立たない、立てない
ってなるよね。

前者、「動詞」+「a」「ない」だと「やろうと思えばできるけどあえて自分の意志でしない」
後者、「動詞」+「e」「ない」だと「やろうと思ってもできない」
というニュアンスが入っているよね。

じゃあ「届く」は?
上の例にあてはめると「届くことができない」のだから「届けない」となる。
子供は上記法則にそって言っていただけなのだ。
でも「届けない」が正しい日本語でないことは分かる。

この違いはなんだろう。
日本語を勉強中の外国人に聞かれたら・・・答えられんなー。
日本語は話せても、なぜそうなるか説明ができない。不思議だ。

子どもといると、こういう発見がおもしろい。
上の子がカタカナを勉強中のときに
”ス”を見て「”と”がひっくり返ってる!」って言ったのも印象に残ってるなー。
子どもってすごいよね。どこからそういう発想がでてくるのかな。おもろいわー。

 

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